<センター長あいさつ>

平成28年6月1日より琉球大学医学部附属病院(1階:精神科神経科外来に隣接)に沖縄県基幹型認知症疾患医療センターを開設いたしました。

高齢化社会において、健康寿命の延長に伴い、今後ますます増加するであろう認知症の方々の生活を多方面から支えていくため、沖縄県の要となる役割を担っていく部門となります。認知症の場合、疾病自体が治癒する性質のものではありませんので、他の身体疾患とは異なり、医療のみならず福祉・行政、そして地域が密接に連携しながら、当事者および家族の方々をサポートしていくシステムが社会に求められています。

その中で、当センターに課せられた役割は、以下の5つに集約されます。

1)認知症の専門的医療に関する相談対応

2)高度の精査および鑑別診断を要する方々への診断的対応

3)認知症を有する方々の身体合併症および救急医療への治療的対応

4)難治の認知症周辺症状(心理行動学的問題)の管理

5)県内の地域型・診療所型疾患医療センターとの情報共有および連携

おかげさまで、開設当初より当センターへの相談件数が少しずつ増え、精査を希望されて当科を受診される認知症の方々も増加しております。認知症になっても地域でサポートを受けながら安心して暮らせる沖縄県を目指して、今後は、県民の皆様への認知症に関する情報発信や啓発活動についても積極的に取り組んでまいりたいと存じます。

 

2016年6月1日

沖縄県認知症疾患医療センター

センター長 近藤 毅

 

<認知症疾患医療センターとは>

沖縄県認知症疾患医療センターとは、保健医療、介護機関等と連携を図りながら、認知症疾患に関する鑑別診断、周辺症状及び身体合併症に対する急性期治療、専門医療 相談等を実施するとともに、地域保健医療及び介護関係者への研修等を行うことにより、地域における認知症疾患の保健医療水準の向上を図ることを目的とした専門 医療機関です。
沖縄県には、6つの認知症疾患医療センターがあります。(平成29年3月現在)

【地域型】宮里病院、若松病院、サマリヤ人病院、オリブ山病院
【診療所型】うむやすみゃあす・ん診療所
【基幹型】琉球大学医学部附属病院

基幹型である当センターは、地域型・診療所型認知症疾患医療センターの後方支援をしながら、全体を統括する立場にあります。その役割は、厳密な診断が必要とされる困難な事例や夜間救急対応、身体合併症で入院が必要な場合の対応などが特徴的です。また県内の認知症疾患医療センターの職員やその他医療・福祉従事者など専門職を対象にした研修会などを開催し、沖縄県の認知症医療や福祉の水準向上を目指すことも大切な役割です。

当センターでは認知症の専門医、心理士、精神保健福祉士を配置して専門医療と相談の窓口となり、適切な治療や支援へつなげることにより、ご本人やご家族が安定した生活を保てるようお手伝いします。
ご本人、ご家族、医療・福祉関係の方、どなたでもご利用いただける機関です。受診の必要があるのかな?認知症と言われたけど、どうしたらいいの?様子が変わってきたご本人へ、どのように対応すればいいのかしら?など、お困りのことがありましたらご相談ください。